
大塚勝久氏 Photo by Yoshihisa Wada
匠大塚は、ニトリ、イケヤに対抗できるのでしょうか!?
大塚家具はご存じの通り、娘の久美子さんが「大塚家具」の社長となり、父親で創業社長の勝久氏は解任されてしまいました。
勝久氏は現在「匠大塚」を創業して、従来の大塚家具のやり方で業績を伸ばしています。
家具業界は、比較的低価格な普及品をを強みとするニトリやスウェーデンのイケアと、高級品との二極化が進んだと言われています。
そうした変化の中で「大塚家具は」高級品路線を貫いてきましたが、久美子社長はニトリやイケアに対抗すべく、従来よりも低価格な商品を増やし、全方位戦略へ方向転換しました。
そのため、「大塚家具」は誰がターゲットなのかが、ぼやけてしまい、久美子さんが社長になってから、業績不振が続いています。
匠大塚の家具と、ニトリ、イケヤの家具の違いは何?
勝久氏の経営方針を簡単にまとめてみました。
- コストを抑えた出店方法
- 商品説明
- 在庫を正しく持っている
- 資金管理
ニトリさんは、「おねだん以上」の通り、製造・販売を一貫して行なうコストパフォーマンス重視。
一方匠大塚のキャッチフレーズは、「確かな価値との出会い」です。
匠大塚は家具製造は行なっておらず、全て仕入ですが、同じ製品であれば匠大塚は最低価格を保証しています。
匠大塚もある意味、「おねだん以上」の家具を売っているわけです。
そしてニトリ、イケヤとの最大の違いは、やはり「商品説明」でしょう!!
もう少し手を伸ばせば手に入れられる品質の良い家具
ニトリ、イケヤの家具は消耗品ですよね、比較すれば。
引越の際持って行くのが面倒なら、大型ゴミとして捨てても惜しくない(実際はもったいなくて渋々ですけど・・・)のが、普及品家具かな。
一方匠大塚が扱う「もう少し手を伸ばせば手に入れられる品質の良い家具」は別物であり、一生のうちで、そう何度も買える家具ではありません。
当然納得して買いたいですよね。
勝久氏は、「大塚家具を創業してからも従業員の説明能力を高めることに力を注いできた。」と語っています。
全ての家具屋さんが十分な「商品説明」をしてくれるわけではありませんので、匠大塚の「商品説明」は、それだけで十分な付加価値となっています。